[3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は3日、FRBが政策金利を現行水準に据え置いてもインフレは引き続き低下するはずだとの見解を示した。ただ、インフレ鎮静化が減速したり、インフレが上昇に転じた場合には金利を引き上げる意向を改めて表明した。

同理事はスピーチ原稿で「私の基本シナリオは引き続き、政策金利が据え置かれる中でインフレがさらに低下するというものだが、その見通しに影響を与えるインフレ上昇リスクがいくつかある」と指摘した。

また「今後発表されるデータでインフレ鎮静化が停滞または反転していることが示された場合、金利を引き上げる用意は依然としてある」とも述べた。

さらに、インフレ率は当分の間高止まりするとの見通しを示し、インフレ率目標2%への回帰を妨げる可能性のあるいくつかの要因を指摘した。その要因には、サプライチェーンやエネルギー価格など、供給側で一段の改善が見られなかったことや、国外の紛争の波及効果および昨今の金融環境の緩和によるリスクが含まれるとした。