[3日 ロイター] - 米メディア大手パラマウント・グローバルの身売りに向けたスカイダンス・メディアとの独占交渉期間が米東部時間3日真夜中(日本時間4日午後1時)に終了した。関係者からは、合意に至らず交渉が打ち切られるとの見方が出ている。

破談となれば、共同で買収提案したソニーグループ傘下の映画会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントと米プライベートエクイティ(PE)企業アポロ・グローバル・マネジメントに交渉の道が開ける可能性がある。

パラマウント取締役会は買収提案を評価するために特別委員会を設け、スカイダンスとの独占交渉に当たってきた。しかし一部株主がスカイダンスによる買収に難色を示し他の提案の検討を促していた。

関係者によると、パラマウントの支配株主でもあるシャリ・レッドストーン会長は、株主の利益になるならソニー・アポロ案を含む他の提案を特別委が検討するのを支持する方針という。

米紙ニューヨーク・タイムズは関係者情報として、特別委が4日に会合を開くと報じた。

ソニー・ピクチャーズエンタテインメントとアポロは1日に約260億ドルでのパラマウントの共同買収を提案した。提案には現金の支払いと債務の引き継ぎの両方が含まれているという。