[パリ 6日 ロイター] - フランス自動車業界は、政府と6日に締結する戦略協定の下、2027年までに電気自動車(EV)の販売台数を4倍に増やすことを目指す。

マクロン大統領は2020年代末までにEVとハイブリッド車を200万台生産する目標を掲げている。

財務省の説明によると、政府との新たな中期計画協定に基づき、自動車業界はEVの販売台数を2020年の20万台から27年までに80万台に引き上げる中期目標に合意する構えだ。

さらに電動ライト・ユーティリティ・ビークルの販売台数も22年の1万6500台から同期間に年間10万台に拡大することを目指すという。

フランスの自動車メーカー各社はEV生産で首位に立つ中国との厳しい競争に直面している。中国メーカーは早期から優位に立ち、急速に市場シェアを伸ばしたが、仏政府が消費者向け補助金制度を見直して欧州製EVの購入を優遇するようになったため最近逆転したばかりだ。

ルメール経済・財務相は、産油国や主要自動車輸出国に依存しないために、フランスのEV業界の増強が不可欠だとし、「自動車の生産国になりたいのか、消費国になりたいのかの選択をしなくてはならない。わが国はEV生産大国になる選択をした」と強調した。