[8日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズが8日に発表した第1・四半期(1─3月期)決算は、売上高が5億9400万ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想の5億9190万ドルを上回った。主要なスポーツイベントや米大統領選挙を控える中、コンテンツのバンドル販売が寄与し、ウェブサイトやアプリの購読者数が増加した。

調整後1株利益は0.31ドルで、アナリスト予想の0.20ドルを上回った。

サブスクリプション(購読料)収入は約8%増の4億2900万ドル。複数のコンテンツをセットで販売するバンドル販売などへの需要の高まりを背景にデジタル版のみの購読料収入が13%超増加した。

一方、デジタル版のみの購読者数の伸びは21万人と前四半期の30万人から鈍化した。

また、紙媒体での広告収入は約10%減、紙媒体での購読料収入は2%減となった。

デジタル広告収入は3%近く増加したものの、総広告収入は2.4%減の1億0370万ドルとなった。

第2・四半期の総購読料収入についてはアナリスト予想をわずかに上回る6─8%増、総広告収入は1桁台前半で増加すると予想した。

メレディス・コピット・レビアン最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見で、第1・四半期は一部のマーケティング担当者が時事的なニュースの隣に自社の広告を掲載したがらなかったことが引き続き影響しているようだとした一方、第2・四半期は広告主からの需要が回復していると述べた。