Brendan O'Boyle Anthony Esposito

[メキシコ市 9日 ロイター] - メキシコ中央銀行は9日の会合で政策金利を11.0%に据え置くことを決めた。市場関係者の予想通りで、政策委員の全員一致で決定された。

中銀は3月に政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げたものの、物価上昇率が引き続き目標を上回って推移。「さまざまな課題やリスクが広がっており、政策運営に慎重を期することが求められている」と説明した。

キャピタル・エコノミクスの副チーフ新興国市場エコノミスト、ジェーソン・タビー氏は「われわれは近く利下げが再開されると予想するものの、向こう1─2年の金融環境は大方が想定するより引き締まり続けると思う」と述べた。次の利下げは6月とみている。

中銀は、物価上昇率が目標に収まる時期の見通しについて従来の来年第2・四半期を同第4・四半期に先送りし、インフレのショックが消えるまでにはより長い時間がかかるとの見解を示した。