[エルサレム 7日 ロイター] - イスラエル軍は7日、パレスチナ自治区ガザ南部にあるラファ検問所のパレスチナ側を掌握し、特殊部隊が一帯を精査していると発表した。同検問所はエジプトと境界を接している。

同軍は、昨夜からラファ東部の特定地域で地上・空爆作戦を展開していると説明。ほとんどの人々と一部の国際機関は同地域から避難したとしている。戦闘員約20人を殺害したという。

ラファは支援物資の搬入と負傷者の搬出の重要な拠点。ガザ国境当局はイスラエルによる掌握は負傷者・病人などガザ住民にとって「死刑宣告」だと表明した。

イスラエル軍は、ラファでの限定的な作戦はイスラム組織ハマスの戦闘員の殺害とインフラ施設の解体が狙いだと説明。

パレスチナ保健当局は、イスラエル軍の戦車と航空機が昨夜、ラファの複数の地域を攻撃し、パレスチナ人20人が死亡、数人が負傷したと述べた。少なくとも4軒の住宅が攻撃されたという。

住民によると、イスラエル軍は7日、新たなチラシを投下し、ラファ東部から避難するよう住民に警告。イスラエル軍の戦車はガザ地区北部のベイトラヒヤ、ジャバリア、ベイトハヌーンも砲撃したという。

またイスラエル軍は、ケレムシャローム検問所が安全上の理由から7日に閉鎖され、状況が許せば再開されるとした。

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