Steve Gorman

[7日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は7日、航空宇宙大手ボーイングが開発した新型宇宙船「CST―200スターライナー」の初めての有人試験飛行について、ブースターロケットの圧力バルブ交換のため、打ち上げが17日以降に延期されたと明らかにした。

スターライナーは、ボーイングと米防衛大手ロッキード・マーチンの合弁企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)が手がけるアトラス5ロケットに搭載され、フロリダ州のケネディ宇宙センターで打ち上げ準備に入っていた。

しかし、ロケットの第2段バルブに問題が見つかり、打ち上げはカウントダウンまで残り2時間を切ったところで中止された。ULAとNASAは、10日にも次の打ち上げを試みるとしていた。

宇宙ビジネスは既に米起業家イーロン・マスク氏が率いるスペースXが乗り出している。NASA関連事業のシェア争いを巡ってボーイングは躍起になっているものの、大幅な後れを取っていた。