春の褒章受章者が発表されました。香川県からは9人が選ばれています。このうち、「自身の危険を顧みず人名救助に尽力した」とされる紅綬褒章に、1人が選ばれました。全国でも2人だけです。

受章するのは高松市の男性です。わずか7分の間の「勇気ある行動」が称えられました。

【画像①】田中さんは人通りの少ない早朝にその光景を目撃した

沈む車に乗る女性と目が合って。。。

(田中義幸さん(37))
「この池ですね(【画像②】参照)フェンスの真ん中あたり。僕は車であっちに行ってて、向かいから車が突っ込んできた。フェンスを突き破って」

紅綬褒章を受章するのは、高松市で農業を営む田中義幸さんです。

去年6月の早朝に、向かいから走って来た車が池に転落しました。人通りが少ない時間帯、沈む車に乗る女性と目が合ったといいます。

【画像②】沈みゆく車の女性と目が合って...

その時、とっさの判断で田中さんが動いた

その時、覚悟を決めたといいます。

(紅綬褒章を受章 田中義幸さん)
「状況から見て、ちょうどこの場所で車が前から沈んでいったので、時間がなかった。水の中に入って女性を引っ張り出して、引っ張り出した瞬間に車が全て沈みました」

「あまり体験しない方がいいですが。。。」

女性が救出されるまで、わずか7分の出来事でした。田中さんの勇気ある行動は警察庁長官からも称えられ(【画像③】)今回の受章につながりました。

【画像③】警察庁長官からも表彰された田中さん

(紅綬褒章を受章 田中義幸さん)
「びっくりしました。受章の連絡があって。たいへん名誉なことなので私がもらっていいのかと。人生の糧になるというか、いい体験というか、あまり体験しない方がいいですが、紅綬褒章の受章が今後の力になるかなと思います」