瀬戸内海で漁獲量が減少しているイイダコを増やそうと、香川県と漁業者が連携して、卵を抱えた親のタコを放流しました。

RSK

メスのイイダコを貝殻に入れ卵を産み付けさせた抱卵イイダコです。香川県と中讃地区の漁業者が育てた約800匹が多度津町沖に放流されました。1匹のメスが抱える卵は約250粒にのぼります。香川県では、2002年のピークと比べると漁獲量は約200分の1となっていて、イイダコの減少が深刻化しています。

(中讃地区底曳網協議会 丸本裕司会長)
「いましていることは小さな一歩だと思いますが、のちに大きな一歩だったと思えたらいいなと」

(香川県水産試験場増養殖研究課長 中山博志さん)
「県の水産試験場にメスのイイダコを残しているので、稚イイダコを孵化させて、その放流も頑張って資源を増やしたい」

放流したイイダコはふ化後、1年かけて大きくなるということで、来年秋からの漁獲量の増加が期待されています。