全国的に減少している魚などの命を育む「藻場(もば)」を再生しようと、香川大学が、瀬戸内海に人工の魚礁を設置しました。水産資源の保全だけでなく、二酸化炭素の削減にも期待されています。

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藻の胞子が付着しやすい凹凸があるブロックを、波消し機能がある基礎に乗せた人工魚礁です。藻場の再生について調査・研究に取り組む香川大学が、7基の魚礁を瀬戸内海に設置しました。
魚の隠れ家や繁殖場所としての機能のほかに、藻が光合成をすることから二酸化炭素削減の役割も期待されています。

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(香川大学創造工学部長 末永慶寛教授)
「豊かな瀬戸内海を取り戻そうということを目的としています、そのためには藻場がないと始まりません、稚魚、そして環境に貢献できる海にしていきたい」

香川大学では、今年の夏にも企業と連携して魚礁を設置する予定で、水産資源の保全とカーボンニュートラルの両立を目指したい考えです。