NTT西日本の子会社から顧客情報を流出させたとして、不正競争防止法違反の罪に問われている男の初公判が岡山地裁津山支部で開かれました。男は「間違いございません」と起訴内容を認めました。

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不正競争防止法違反の罪に問われているのは兵庫県西宮市の景山昌浩被告(63)です。起訴状などによりますと景山被告は、NTT西日本の子会社に派遣社員として勤務していた昨年1月、会社のサーバーから顧客の名前や住所などの個人情報が記録されているデータファイルを不正に入手し、東京都内の名簿業者に送信したとされています。

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岡山地裁津山支部で開かれた初公判で景山被告は「間違いございません」と起訴内容を認めました。これまでの警察の調べで景山被告は顧客情報を名簿業者に約250回売却し、2500万円近い報酬を得ていたとされています。

検察は「借金返済のために及んだ身勝手な犯行で動機・経緯に酌量の余地はない」と指摘、景山被告に対して懲役3年及び罰金100万円を求刑しました。

一方、弁護人は「被告は深く反省している。家族の監督も期待される」などと述べ、執行猶予付きの判決を求め裁判は即日結審しました。

判決は7月11日に言い渡される予定です。