「いじめの重大事態」の発生について、香川県高松市で市長への報告が遅れたとされる問題です。大西市長は、きょう(14日)の会見で「適切ではなかった」と述べました。

この問題は、高松市の公立小学校で2021年11月から2022年1月にかけて、児童が同級生から髪の毛をむしられたり「死ね」などの暴言を受けたりして不登校に、また2022年5月にはこの児童のきょうだいも同級生から顔と足を蹴られて登校できない日が続き、2人とも転校したというものです。

重大事態が発生した場合、文科省は速やかに学校設置者を通じて自治体トップへの報告を義務付けていますが、今回、市長への報告は保護者が重大事態を学校に申し立てた2か月〜6か月後だったということです。

RSK

(大西秀人高松市長)
「保護者から申し立てがあったにもかかわらず、それがしばらく私に報告されなかったというような、ガイドラインに反するような状況ではございます。それにつきましては適切ではなかった」

児童の保護者は「きちんと対応していただけなかったのは人権侵害だと思う」と話しています。

一方で大西市長はきょう(14日)の会見で「重大事態の申し立てがあった場合は速やかに報告するよう、教育委員会を通じて各学校に伝えた」と述べました。