高校生アスリートの祭典、全国高校総合体育大会「ありがとうを強さに変えて 北部九州総体2024」が7、8月、佐賀県など北部九州4県を中心に、30競技33種目で熱戦が繰り広げられる。12日で北部九州総体の開幕まで100日となる。

 佐賀県内で全国総体が開かれるのは、2013年の北部九州総体以来、11年ぶり。県内ではレスリングとフェンシング、競泳、少林寺拳法、バドミントン、ボクシングの6競技が行われる。春の全国選抜で団体優勝したレスリングの鳥栖工などの活躍に期待がかかる。

 県高校総体やその後の九州大会で全国大会への切符を手にした選手たちが夏を熱く盛り上げる。大会を前に、県内で開催される6競技の専門委員長にルールを解説してもらい、競技の見どころを聞いた。(小部亮介)

レスリング 目が離せない攻守の入れ替わり フェンシング スピードと駆け引き楽しんで 競泳 学校対抗リレー、応援も期待 少林寺拳法 佐賀で初開催、技の切れに注目 バドミントン ラリー中の戦術、勝敗の鍵 ボクシング 正確なパンチ、プロ並みの試合も

■2024年度全国高校総合体育大会 競技開催県・競技日程

佐賀県で3度目の開催 世界に羽ばたく選手出るか

 佐賀県での全国総体は2007年と13年で、今大会が3度目の開催となる。都道府県大会などを勝ち上がったトップクラスの選手が集まり、全国の頂点を競う。春の全国選抜で結果を残した競技を中心に、夏の大舞台での躍動に注目が集まる。

 「2007青春・佐賀総体」と「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」では、新体操の男子・神埼清明と女子・佐賀女子が両大会で優勝。07年は、なぎなたの佐賀東や剣道男子団体の龍谷、アーチェリー女子団体の高志館がそれぞれ頂点を射止めた。

 13年のセーリング男子デュエットで優勝に貢献した唐津西の岡田奎樹は、トヨタ自動車東日本で競技を続けて東京五輪を経験し、8月のパリ五輪出場を決めた。この夏の北部九州総体で活躍した選手の中から、将来の五輪や世界大会に羽ばたく選手が生まれることに期待したい。