研修生を代表し、宣誓する川﨑健太さん(左)=唐津市の県高等水産講習所

 漁業後継者を育成する唐津市の県高等水産講習所で11日、入所式が開かれた。第45期生となった3人が、水産業の担い手となる決意を新たにした。

 ノリ養殖コースの川﨑健太さん(32)=白石町=と山田悠史さん(18)=同、資源管理型漁業コースの小林雅紀さん(51)=唐津市=が入所した。約半年間、学科と漁業実習に臨み、1級小型船舶操縦士などの免許取得にも取り組む。

 式典で、荒巻裕所長は「水産資源の減少や燃油価格の高騰など漁業を取り巻く環境は厳しいが、工夫と挑戦次第で光が差す」とエールを送った。県有明海漁協の西久保敏組合長、佐賀玄海漁協の川嵜和正組合長も激励した。

 研修生を代表し、川﨑さんが「積極的に研修に取り組み、専門知識や資格の習得に努める」と宣誓した。山田さんは「祖父や父の姿を見て育ってきた。資格を取ることを目標に、いろんなことを学びたい」と抱負を語った。(松岡蒼大)