農の現場報告会「Nリポ」で山口知事らに取り組みを説明する担当者=佐賀県庁

 農の現場報告会「Nリポ」がこのほど、佐賀県庁で開かれ、農業改良普及活動や農業農村整備事業の取り組みと成果について山口祥義知事と意見交換した。農業振興センターや農林事務所の担当者らが、農作物の産地強化、クリークの事前放流のルール作りなどを説明した。

 県農業技術防御センターの取り組み「環境制御技術の普及推進による施設野菜の産地強化」は、新規就農者を早期に稼ぐ経営体へと育成することを目標とした。キュウリとトマトのトレーニングファーム卒業生10組を重点支援対象にし、全国トップレベルの技術をデジタルで学ぶシステムや経営力向上面でも支援して収量増加につなげ、産地拡大にもなっていると発表した。

 佐賀中部農林事務所は、クリークの事前放流について地区によって異なっていた判断基準のルール化を進めたとした。山口知事は「ルールにしばられることなく修正していき、柔軟に対応を」と助言した。

 ほかに、藤津農業振興センターからは極早生ミカン産地の再構築や、唐津農林事務所は上場地域農業構想の実現に向けた進ちょく具合の説明があった。(古賀真理子)