リニューアルした玄海海中展望塔で、1万人目の来場者となった山口暖ちゃんの家族(手前)=唐津市鎮西町

 1日にリニューアルオープンした玄海海中展望塔(唐津市鎮西町)の来場者が28日、再オープンから1万人を突破した。1万人目の来場者となった佐賀市の山口暖(だん)ちゃん(生後6カ月)の家族に唐津焼などの記念品を贈った。

 玄海海中展望塔は1974(昭和49)年、日本海側で唯一の海中展望塔として開館した。施設の老朽化や来場者の減少傾向を受け、開館後初の大規模改修を実施し、2023年9月から24年3月まで休館した。

 全国に7カ所ある海中展望塔では初となるプロジェクションマッピングを導入。24個の窓から海中の魚を見ながら、天井に360度映像を映し出すことで海底世界に引き込まれるような没入感のある空間に生まれ変わった。

 リニューアルオープン後は週末に1日1千人が訪れるなど順調に推移しており、市は年間10万人の来場者数を目指している。初めて訪れた暖ちゃんの父・敬(けいし)さん(29)、母・莉奈さん(27)は水族館好きで、「水族館とは違った空間で、迫力があった。(暖ちゃんが)物心がついたらまた来たいです」と話した。(松岡蒼大)