武雄市の将来を示すデータを見ながら意見を交わす小松政市長(中央)と大学生=武雄温泉駅構内の武雄旅書店

 武雄市の小松政市長が市民と意見を交わす「市長と話そう会」が12日、武雄温泉駅構内の武雄旅書店で開かれた。市内在住の大学生と、町づくりや地域の問題点などをテーマに語り合った。

 1月に開いた「二十歳のつどい」の実行委員だったメンバーを中心に、男女6人が参加した。小城市内の看護系大学に電車通学する学生は「乗り継ぎが不便で、遅れると次の電車が来るまで駅で40分近く待たなければならない」。長崎の大学に通う学生は「夜に学生が安心して入れる店が少ない」と感じている課題を指摘した。

 市が2026年4月開学を目指す武雄アジア大学については「高校生は入学後、どんな資格が取れるのかを重視すると思う」「卒業後の進路が問題。大学を作るなら就職先の企業についても準備を進めてほしい」などの声が出た。

 多久島萌花(もか)さん(20)は「話したい内容を整理し、市長に伝えることができてよかった」と話した。(澤登滋)