県高校体育連盟会長に就任した廣重昭博さん

 高校野球の指導者として知られ、現在は佐賀東高の校長。県高体連では昨年度まで3年間副会長を務め、4月に会長に就任した。

 小城高野球部を全国選抜大会に導いた2007年には佐賀県内でインターハイ「青春・佐賀総体」が開催。今年は北部九州総体と国民スポーツ大会が開かれる。大舞台との縁の深さを感じながら、「総体の成功が国スポの成功につながる。いい形でバトンをつなぎたい」と大会運営に全力を注ぐ。

 教員人生をスタートさせた伊万里商業高(現伊万里実業高)から約30年にわたって野球を指導し、県の競技力向上推進室にも勤務した。高野連と高体連の両方に在籍した教員は珍しく、各競技の特徴と指導方法の違いを理解した上で強化に取り組んできた。「両方のいいところを知っている。何か情報提供ができれば」と橋渡し役も担う。

 北部九州総体は「大会を無事に執り行い、佐賀に来た選手や関係者が気持ち良く過ごしてもらうこと」に重点を置く。「国スポに向けた高校生選手のレベルアップが試される大会でもある。表彰台を目指して大活躍してほしい」と期待を寄せる。(中村健人)