嬉野伝統芸能保存会の公演で、集大成の踊りを披露する4代目ミスの3人=嬉野市社会文化会館リバティ

 嬉野市の町おこし団体「嬉野伝統芸能保存会」(藤間幸和花会長)の公演が19日、同市社会文化会館リバティであった。若者に伝統芸能を広めるために開くミスコンテストの4代目ミス3人は任期最後の大舞台。1年間の集大成の日本舞踊を披露し、大きな拍手が送られた。

 同会は伝統芸能を後世に残そうと2019年に発足。20年からはミスコンテストを開催し、入賞者は1年間、日本舞踊を基礎から学びながら嬉野、佐賀をPRしてきた。

 今村緋莉(あかり)さん(24)=嬉野市、河浪静里奈(せりな)さん(30)=長崎県諫早市、渋田朋佳さん(26)=同県平戸市=が、白化粧に華やかな着物姿で舞踊を披露した。渋田さんは「集大成の舞を踊ることができた。練習はきつかったけど、かけがえのない体験ができた」と1年の活動を振り返った。

 新たに5代目ミスに選出された山田千愛(ちえ)さん(24)=嬉野市、三浦夏月(なつき)さん(21)=有田町、古賀風花さん(21)=長崎県波佐見町=も紹介された。山田さんは「日本舞踊は未知の挑戦。生まれ育った嬉野のために1年間頑張りたい」と意気込んだ。(市原康史)