多久市議会議員から議会の役割について説明を受ける6年生の児童=同市の東原庠舎西渓校

 子どもたちに議会の仕組みや役割を知ってもらおうと、多久市議会(野北悟議長・定数15)は6月27日、市内の東原庠舎(とうげんしょうしゃ)西渓校6年生を対象に出前授業を開いた。議員9人が先生となり、議案が実現するまでの流れや、議員の仕事を分かりやすく説明した。

 古賀公彦(まさひこ)議員が進行役を務め、条例や予算を決め、市政が正しく行われているかをチェックする議会の機能を説明。議案が提出されてから議会で審議され、可決後に実施される流れを、児童に貸与されているタブレット端末を例に紹介した。

 児童たちは、議員になったきっかけややりがいについて質問した。議員は「生まれ育った多久の力になりたいと思った」「それまで市に女性議員がいなかったから」「市民の声を伝えて形になった時がうれしい」などと答えていた。

 出前授業は2019年度から市内の義務教育学校全3校で開いており、7月には東原庠舎東部校と中央校でも行う。来年1月には、6年生が参加する子ども議会の開催も予定している。(古川浩司)