島根県に飛来する水鳥をヘヴィメタルバンドのCDジャケット風にデザインしたTシャツを安来市内の女性が制作、販売し話題になっている。野鳥だけでなく、音楽愛好者に同市周辺をはじめとした汽水域の生態系の豊かさと大切さをアピールしたい願いが込められている。

 Tシャツを作るのは、しょうゆ、みそを製造、販売する矢田醤油(しょうゆ)店(安来市中津町)の矢田敦子さん(34)。矢田さんの夫で3代目店主の大典(だいすけ)さん(34)は「メタル好きの店」として交流サイト(SNS)で発信し、知られている。

 水鳥のTシャツは、大型水鳥が生息できる斐伊川水系の自然環境と水資源の豊かさこそ、しょうゆやみそ作りにも必要という考えで制作。公益財団法人・日本生態系協会(東京都)が協力した。

 色は白と水色、赤の3種類。胸側にコハクチョウやマナヅル、トキ、背中側にマガンとコウノトリをヘヴィメタル風に描いた。敦子さんは「安来を好きになるきっかけになれば良い」と話した。

 同店のほか、26日に改装オープンする安来節演芸館(安来市古川町)で販売する。売り上げの一部は斐伊川水系の自然や環境を守る団体に寄付する。