航空自衛隊美保基地(境港市小篠津町、富﨑秀樹基地司令)で26日、恒例の航空祭があった。山陰両県内外から航空機ファン、家族連れなど2万4千人が訪れ、自衛隊機の展示飛行などを楽しんだ。

 今年は美保基地所属のC2輸送機、空中給油・輸送機KC46Aといった航空自衛隊機や陸上、海上自衛隊、海上保安庁も含め航空機を計15機種展示。そのほか地対空誘導弾パトリオットの発射機、軽装甲機動車、87式偵察警戒車など装備品も並んだ。

 注目を集めたのは航空機が実際に飛行する展示飛行で、築城基地(福岡県築上町)所属の戦闘機F2(1機)が飛来し、高度な操縦技術で基地周辺を旋回した。KC46Aは2機により模擬空中給油の様子を初公開し、C2からパラシュートを使った物量投下訓練の成果を披露した。

 空自美保基地と共に美保飛行場を使用する第8管区海上保安本部美保航空基地、陸上自衛隊美保分屯地の各ヘリコプターも技術の高さを示した。

 昨年に続いて大分市から訪れた会社役員の百武正伸さん(63)は「今年は美保基地の特色がより感じられた航空祭だった」と感想を話した。