交際相手の母親と内縁関係にある知人男性(39)を包丁で刺して殺害しようとしたとして、大阪府警浪速署は15日、殺人未遂の疑いで、大阪市浪速区幸町の会社員、寺尾亘容疑者(37)を逮捕した。「もみ合いになって刃物で刺したことは間違いないが、殺すつもりはなかった」と供述し、容疑を一部否認している。

逮捕容疑は15日午前3時20分ごろ、自宅マンション前の路上で、口論になった知人男性の腹を包丁で刺し、殺害しようとしたとしている。男性は約1週間のけがをした。

同署によると、14日夜〜翌15日未明にかけ、大阪府吹田市の飲食店で開かれた男性の誕生日会に寺尾容疑者と交際相手の女性は参加。飲食中に寺尾容疑者が「お酌をしない」という理由で女性と口論になり、仲裁しようとした男性とも言い合いになったという。

その後、寺尾容疑者の自宅マンション前に男性は呼び出され、再び口論となったところで、腹を刺されたという。現場には交際相手の母親も同行しており、「主人の友人が包丁を持っている」などと110番していた。