倉敷市と姉妹都市提携を結ぶニュージーランド・クライストチャーチ市在住の彫刻家グラハム・ベネットさん(76)が、両市の友好関係などをテーマにしたオブジェを制作した。彫刻家の濱坂渉さん=倉敷市玉島服部=の協力を得て、市内で滞在制作。7日から、濱坂さんのアトリエ(同所)で展示を始めた。13日まで。

 オブジェは縦、横、高さ各1・8メートルで竹や木材を組み合わせて作っている。両市を直線で結んだ15個の地球儀が、それぞれ支柱に刺さった状態で宙に浮かぶ構造。分断が広がる国際社会の現状とともに、両市の交流に象徴される協調の大切さを表現している。

 2人は2003年、両市の姉妹都市提携30周年を記念した彫刻・彫刻家交換事業として互いに相手都市で作品を制作。以来、両市で作品展を開くなど交流を続けている。

 今回は濱坂さんの提案を受け、4月上旬から倉敷市内で滞在制作し、約1カ月かけて仕上げた。彫刻はクライストチャーチ市でも展示する計画で、ベネットさんは「両市の親交のシンボルとして、親しまれる作品になれば」と話している。

 展示は午前10時から午後6時。