瀬戸内市立国府幼稚園(同市長船町福里)で日本最大級のテントウムシ「ハラグロオオテントウ」が次々見つかっている。体長1センチ以上と一般的なテントウムシに比べて3〜4倍大きい。園で見つかるのは初といい、園児らが驚きながら世話に取り組んでいる。

 桑に集まる害虫・クワキジラミを餌とする。倉敷市立自然史博物館によると、分布は九州から本州に及ぶが桑の周辺しか見られず「なじみが薄いテントウムシ」という。

 園では教育目的で17年前からカイコを飼育。幼虫が食べる桑の葉を採るために木を7本植えており、ハラグロオオテントウが寄ってきたとみられる。

 園児たちが4月30日、カイコ用の葉っぱを摘んでいたところ、年長の青木蓮ちゃん(5)が1匹目を発見。9日までにもう4匹見つかった。葉と一緒に虫籠に入れ、毎日観察しているという。

 蓮ちゃんは「大きくてとてもびっくりした。大切に育てたい」と話す。