静岡県内企業の2024年の夏のボーナス予想が発表され、1人あたりの支給額は3年連続で増加し、16年ぶりに40万円台に乗る予想となりました。これにより、私たちの生活に余裕はうまれるのでしょうか。

<静岡経済研究所 駒野峻大研究員>
「2024年静岡県内企業、夏のボーナス予想として、民間1人あたりの支給額を40万8200円と試算しました」

静岡経済研究所が5月23日発表した2024年の夏のボーナス予想。静岡県内企業では、1人あたりの支給額は2023年を3.5%上回り、3年連続でアップすると予想しました。支給額の試算が40万円を超えるのは2008年以来、実に16年ぶりとなります。

企業の規模別にみると、従業員30人以上では前年比3.6%プラスの47万2800円、従業員29人以下では前年比2.9%プラスの27万4800円と予想されています。

静岡経済研究所によると増加の背景には、大幅な上昇率となった2024年の春闘の影響や人手不足による人材獲得競争の強まりなどが挙げられるということです。

一方で、消費活動の活発化は期待できないといいます。

<静岡経済研究所 駒野峻大研究員>
「今回の増額分は、食料品価格や光熱費の上昇分に吸収されると我々は考えているため、大幅な回復は期待できないと思っている」

厳しい社会情勢が続く中、私たちにとって明るい未来はもう少し先になりそうです。