もはや日替わりのごとく、新たな候補者の名が浮上している。韓国代表の新指揮官を巡るドタバタ劇はいまだ道筋が定まっていない。
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 現地2月16日、大韓サッカー協会(KFA)は韓国代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督の解任を発表。昨年3月の就任以降、その言動で幾度となく物議を醸し、先のアジアカップではベスト4まで進んだものの、采配やパフォーマンスへの非難は止まなかった。おまけに大会後にソン・フンミンとイ・ガンインが衝突する“卓球事件”が明るみとなり、その監督責任さえも問われて糾弾される始末だ。

 KFAはすぐさま新たな戦力強化委員会を発足させ、国内の指導者を候補にリストアップ。蔚山現代のホン・ミョンボ監督、U-22韓国代表のファン・ソンホン監督、現在はフリーだがFCソウルなどを率いたチェ・ヨンス氏が有力で、FCソウルのキム・ギドン監督や、アジアカップでインドネシア代表を率いたシン・テヨン監督らも候補者リストから消えていない。

 そんななか、海外メディア発の情報もどんどん舞い込んでいる。まずは、現役時代にマンチェスター・ユナイテッドの黄金期を支えたCBで、ニューカッスルやバーミンガムで監督を務めたスティーブ・ブルース氏が「韓国代表監督のポストに興味がある」と伝えられた。さらに数日後には元オランダ代表MFでPSVなどを率いたフィリップ・コクー氏への関心も取り沙汰される。元オランダ監督のフランク・デブール氏と元トルコ代表監督のセノール・ギュネス氏の動向もメディアが注視。当然、KFAからはなんら正式な声明は出ていない。

 さらに現地2月25日には、イタリア・メディアの『Tutto Mercato』や『Football Italia』が、元イタリア代表DFのファビオ・カンナバーロ氏が「KFAからオファーを受けた」という驚きの記事を掲載。「カンナバーロは広州恒大(現広州FC)や中国代表、アル・ナスルを指揮するなどアジアサッカーに精通している。今回のオファーを吟味して、3月下旬の代表戦までに返事をするようだ」と報じたのだ。
 
 このニュースに韓国メディアが一斉に反応。真偽は定かでないものの、カンナバーロ氏に対して拒否反応を示している。『スターニュース』は「これまでもウリ・シュティーリケ、ユルゲン・クリンスマンと、現役時代はレジェンドながら監督しての実績が乏しい指揮官で失敗してきたではないか」と指摘。そのうえで「カンナバーロも成功実績はゼロに等しい。話にならない人選だ。しかも2023年9月に就任したベネベントでは成績不振によってわずか5か月で更迭された。セリエAではない、セリエBでだ! 就任しても悲しい結末しか待っていない」と断じる。

 専門メディア『Footballist』も噂の域を出ていないと前置きしつつ、「もし情報は本当ならば愕然とせざるをえない。KFAはまたしてもネームバリューだけで代表監督を選ぶ過ちを繰り返すのか。もううんざりだ。大事なのは名声よりも手腕である。ファンの声に耳を傾けるべきだ」と主張する。

 混迷の度合いを増している新代表監督問題だが、KFAの戦力強化委員会は24日に行なわれた会合で新たな指針を示した。当初は2月中に新監督を決定して3月のワールドカップ予選(タイとの2連戦)に臨ませる予定だったが、3月はあくまで暫定政権で乗り切り、それ以降に正式な指揮官と契約を結ぶ算段だという。

 はたして急転直下の展開はあるのか。今週末にはKリーグの新シーズンが開幕するが、ホン・ミョンボ氏をはじめとした国内の有力候補たちはどう感じているのか。まだまだ情報が錯綜しそうな気配である。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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