ラツィオにおける鎌田大地の株は右肩上がりだ。来季の残留を望む声も増え続けている。

 夏に鎌田は今季いっぱいまでの1年契約を結んだ。しかし、選手が行使可能な延長オプションがついており、決断が注目されている。

 マウリツィオ・サッリ前監督の下では出場機会に恵まれず、退団は不可避とも言われていた。だが、イゴール・トゥドール監督が就任してからは状況が一変。先発出場が続き、チームの中心的な役割を担うようになった。指揮官から絶賛されているのは周知のとおりだ。

 クラブのクラウディオ・ロティート会長は、トゥドール監督が鎌田を「将来への支え」にしたとして、「彼がラツィオに残ると決めなければならない」と、選手に決断をうながした。

 イタリアのメディア『TUTTOmercatoWEB』も4月30日、来季に向けてラツィオは改革していく予定と報じ、「それだけに、カマダ残留で中盤を確保することは、ひとつ問題を少なくして未来を計画するために重要」と伝えている。

 OBからも残留希望の声が届いた。
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 ジャンカルロ・オッディは『Radiosei』で「(鎌田のことは)とてもうれしい」と述べている。

「ようやく本物の選手であると示してくれた。様々な適応の問題を抱えたが、彼のことはその経歴だけでも分かる。ラツィオに残るなら、私はうれしいね」

 一方、『cittaceleste』によると、オジェニ・オナジも『Tag24』で「トゥドールの就任以降、カマダはよくやっている。監督は彼をとてもあてにしていると思う」と話した。

「日本人ミッドフィルダーには残留を決断してほしい。今の彼は試合に出ており、自信があって、素晴らしい成長ぶりだ。クラブと合意しなければいけないのはもちろんだが、残ると決めることもあり得るだろう」

 トゥドールの下で鎌田が生き生きとしているのは誰もが認めるところだ。来季以降も水色のユニホームを着る彼を見ることはできるのか。決着のときが迫りつつある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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