U-23日本代表は現地5月3日、U-23アジアカップの決勝でU-23ウズベキスタン代表と相まみえる。

 グループステージを2勝1敗の2位で通過した大岩ジャパンは、決勝トーナメント初戦で開催国カタールに4−2で勝利し、準決勝のイラク戦は2−0で快勝。この時点でパリ五輪の出場権を獲得し、2016年以来、4大会ぶりのアジア制覇へ王手をかけた。

 ここまで5試合を戦ってきたなか、最重要目標であった五輪出場を決めたうえで挑むファイナル。どれだけ選手の疲労を考慮し、メンバーを構成するのかの予想は難しいポイントだ。

 システムは今までと同じ4−3−3で、イラク戦から8人を入れ替えると予想。GKは小久保玲央ブライアンか。今大会で唯一、試合出場がない山田大樹を起用する選択肢もあるが、選手や監督のコメントからも五輪出場は最低条件で、優勝への思いを強く感じるため、正守護神がゴールマウスを守ると予測した。
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 右サイドバックは、ここまで5試合中4試合で先発している関根大輝を休ませ、半田陸が登場か。韓国戦でのプレーは決して良いものではなく、今大会では本来の力を出し切れていないが、最後のチャンスでアピールしたいところだ。

 センターバックの一角は鈴木海音。決勝2日前の練習でもキレがり、コンディション的にも十分に先発可能だろう。その相棒は西尾隆矢か。出場停止処分が明けた前回のイラク戦は90+1分からの途中出場。肩慣らしもできたので、ついにここでスタメンに名を連ねると予想した。ここまで3試合連続で先発している高井幸大は、さすがに疲労を考慮するか。

 左サイドバックはキャプテンシーもある内野貴史。決勝2日前に自主練で唯一、ダッシュを何本も繰り返していたが、これがウズベキスタン戦に照準を合わせ、身体を作っているように見えた。
 
 中盤の底は藤田譲瑠チマで確実か。緊張感のある決勝の舞台で彼のリーダーシップは必要不可欠。前回のイラク戦では2アシストと乗りに乗っている。

 インサイドハーフは山本理仁と川﨑颯太。これまでの相手よりもボールを保持してきそうなウズベキスタンに対し、守備時には川﨑の球際の強さ、鋭いインターセプトが効果的だろう。山本のゲームメイカーとしての働きにも期待だ。また2試合連続で先発中の松木玖生は、途中出場でアクセントとなるか。
 
 ウイングは右に藤尾翔太、左に佐藤恵允。ともに今大会無得点で、何としてでも結果が欲しいはず。どちらもイラク戦は70分以降からの出場で、中3日なのでコンディションも問題なさそう。そして1トップは細谷真大。2戦連発と勢いに乗るエースは、決勝でもヒーローとなれるか。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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