57歳での新たな挑戦は、改めて海外でも驚きをもって受け止められている。

 6月25日、三浦知良が横浜FCから期限付きでアトレチコ鈴鹿に移籍することが発表された。“キング・カズ”は国立競技場で会見に臨み、「やめる選択というものは僕の中ではない」と、現役続行への意欲を表している。

 プロ生活39年目というレジェンドの偉業は、すでに海外でも有名だ。2022年からポルトガル2部でプレーし、欧州復帰を果たしたことも取りざたされた。今回の移籍もそれは同じだ。

 イタリアのメディア『calciomercato.com』は「無限のミウラ」と紹介。「ミウラに立ち止まるつもりはない」と伝えた。『Sport Mediaset』も「スパイクを壁にかけるつもりはまったくない」と報じている。
【画像】“11”のトレーニングウェアで練習するカズ
『Corriere dello Sport』紙は「永遠のミウラ」と伝えた。

「ルカ・モドリッチからクリスティアーノ・ロナウドまで、EURO2024はベテランもサッカー界でインパクトを残せると思い出させている。カズヨシ・ミウラも同じ意見だろう」

 イタリアといえば、カズが1994年にジェノアに移籍し、日本人初のセリエA選手となったことが思い起こされる。在籍は1994-95シーズンのみで、サンプドリアとのダービーマッチでの1得点にとどまったが、当時世界最高峰だったセリエAへの挑戦は、日本サッカー界に新たな扉を開けた。

 その後、日本人選手が海を渡っていくうえでのパイオニアとなったカズ。それから30年もの月日が経つが、いまだピッチに立ち続けるレジェンドの生きざまは、イタリアでも称賛されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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