2024 SheBelieves Cup・準決勝が6日に行われ、日本女子代表(なでしこジャパン)とアメリカ女子代表が対戦した。


 2月に行われたパリオリンピック2024女子サッカーアジア最終予選で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を下し、2大会連続6度目の本大会出場を決めたなでしこジャパン。スペイン、ブラジル、アフリカ予選1位突破国と激突する本大会に先立ち、今月はアメリカで開催される2024 SheBelieves Cupに参戦。現地時間6日に行われた準決勝では、FIFAランク4位でオリンピック過去4度の優勝を誇るアメリカと対戦した。


 開始からわずか30秒足らずでスコアが動く。谷川萌々子が敵陣右サイドの深い位置へロングボールを送ると、これに反応したのは清家貴子。ボックス内右に持ち運んで右足を振り抜くと、グラウンダーのシュートが左ポストを叩いてネットを揺らした。早い時間帯で先制したなでしこジャパンは、15分にピンチを迎える。自陣でのビルドアップを奪われ、マロリー・ピューにボックス内からシュートを打たれたが、守屋都弥がライン上でクリアし事なきを得た。


 アメリカの攻撃を何とか凌いでいたなでしこジャパンだったが、21分に同点ゴールを献上。自陣でボールを奪われると、最後はジェディン・ショウにボックス手前中央から強烈なミドルシュートを叩き込まれた。その後も自陣でのビルドアップを狙われ、なかなか敵陣内へ侵入できないなでしこジャパン。36分にはマロリー・ピューにボックス内へ抜け出されたが、GK山下杏也加がタイミング良く距離を詰め、得点を与えない。前半はこのまま1−1で終了する。


 なでしこジャパンはハーフタイムで3枚替えを敢行。古賀塔子、杉田妃和、浜野まいかを投入する。しかし、後半も試合の主導権を握ったのはアメリカ。ボールを保持しつつ、サイドからのクロスを多用しチャンスを作る。58分、裏に抜け出したトリニティ・ロッドマンがボックス内からシュートを放つも、GK山下が好セーブ。我慢の時間が続くなでしこジャパンは、時折相手ゴールへ迫る場面を作るも、なかなかシュートに持ち込むことができない。


 その後も度々アメリカに決定機を作られるも、相手チームの決定力不足にも助けられ、1−1のまま試合は終盤を迎える。しかし76分、杉田がボックス内で相手選手を倒してしまい、アメリカにPKを献上。これをリンジー・ホランに決められ、逆転を許した。なでしこジャパンは最終盤にかけて何度かチャンスを作るも、最後まで同点ゴールを奪うことはできず、試合は1−2で終了した。


 敗れたなでしこジャパンは4月9日に行われる3位決定戦でカナダvsブラジルの敗者と対戦する。


【スコア】

なでしこジャパン 1−2 アメリカ女子代表


【得点者】

1−0 1分 清家貴子(なでしこジャパン)

1−1 21分 ジェディン・ショウ(アメリカ女子代表)

1−2 77分 リンジー・ホラン(PK/アメリカ女子代表)


【スターティングメンバー】

なでしこジャパン(4−2−3−1)

GK:山下杏也加

DF:清水梨紗、熊谷紗希、南萌華、守屋都弥(HT 杉田妃和)

MF:谷川萌々子(HT 古賀塔子)、長野風花、清家貴子(HT 浜野まいか)、長谷川唯、藤野あおば(87分 宮澤ひなた)

FW:植木理子(71分 田中美南)