レブロン・ジェームズ(39歳)、ステフィン・カリー(36歳)、ケビン・デュラント(35歳)。この3人は、2010年代以降のNBAを牽引してきた現代の“御三家”とも言うべき存在だ。それぞれが、エースとして複数回の優勝を達成しており、プレーオフにおける通算得点も現役のトップ3を占める(レブロン:8162点、デュラント:4985点、カリー:3966点)。

 しかし、今季は各自の所属チームであるロサンゼルス・レイカーズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、フェニックス・サンズがいずれもカンファレンスの中位にとどまり、優勝戦線から脱落。カリーのウォリアーズはウエスト10位でプレーオフに進めず、デュラントのサンズも第6シードで臨んだ1回戦でミネソタ・ティンバーウルブズに4連敗。レブロンを擁する第7シードのレイカーズも王者デンバー・ナゲッツに1勝4敗で敗れ去り、揃って今季の戦いを終えた。

 2003年にNBA入りしたレブロンが初めてプレーオフに進んだ06年からの19年間で、この3人が揃ってプレーオフの8強(カンファレンス準決勝)に残れなかったのは今季が初。かつてリーグの先頭を走っていたスーパースターたちの競争力も、徐々に低下していることを示す結果となった。
  この事実を『Bleacher Report』や『StatMuse』など現地のSNSメディアが伝えると、多くの識者やNBAファンが反応。「ひとつの時代の終わり」、「さよならレブロン」、「新時代の幕開け」といった声が上がったほか、「来季はこの3人が組むべきだ」と言わんばかりに、レブロンとデュラントがカリーと同じウォリアーズのユニフォームを着用するコラ画像も出回っている。

 実際に彼らが所属するウエスタン・カンファレンスでは、史上最年少(先発平均年齢23歳)の第1シード&1回戦突破チームとなったオクラホマシティ・サンダーや、22歳の逸材アンソニー・エドワーズ率いるウルブズが躍進するなど、確実に世代交代が進んでいる。

 皮肉にも現代の“御三家”は、今夏のパリ五輪に向けて一足早く準備できることとなったが、チームUSAでの共闘を経て、来季の反撃は見られるだろうか。

 3人のキャリアにおけるプレーオフ全成績は以下の通りだ。

■レブロン・ジェームズ

※C=カンファレンス。2004〜10、15〜18年はキャバリアーズ在籍、11〜14年はヒート在籍、19〜24年はレイカーズ在籍。

2004年:不出場
2005年:不出場
2006年:C準決勝敗退
2007年:ファイナル敗退
2008年:C準決勝敗退
2009年:C決勝敗退
2010年:C準決勝敗退
2011年:ファイナル敗退
2012年:優勝★
2013年:優勝★
2014年:ファイナル敗退
2015年:ファイナル敗退
2016年:優勝★
2017年:ファイナル敗退
2018年:ファイナル敗退
2019年:不出場
2020年:優勝★
2021年:1回戦敗退
2022年:不出場
2023年:C決勝敗退
2024年:1回戦敗退

■ステフィン・カリー

※C=カンファレンス。すべてウォリアーズ在籍。

2010年:不出場
2011年:不出場
2012年:不出場
2013年:C準決勝敗退
2014年:1回戦敗退
2015年:優勝★
2016年:ファイナル敗退
2017年:優勝★
2018年:優勝★
2019年:ファイナル敗退
2020年:不出場
2021年:不出場(プレーイン・トーナメント敗退)
2022年:優勝★
2023年:C準決勝敗退
2024年:不出場(プレーイン・トーナメント敗退)

■ケビン・デュラント

※C=カンファレンス。2008年はスーパーソニックス(現サンダー)、09〜16年はサンダー在籍、17〜19年はウォリアーズ在籍、20〜22年はネッツ在籍、23〜24年はサンズ在籍。

2008年:不出場
2009年:不出場
2010年:1回戦敗退
2011年:C決勝敗退
2012年:ファイナル敗退
2013年:C準決勝敗退
2014年:C決勝敗退
2015年:不出場
2016年:C決勝敗退
2017年:優勝★
2018年:優勝★
2019年:ファイナル敗退
2020年:1回戦敗退(シーズン全休)
2021年:C準決勝敗退
2022年:1回戦敗退
2023年:C準決勝敗退
2024年:1回戦敗退

構成●ダンクシュート編集部

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