レアル・マドリードに所属するスペイン代表DFナチョ・フェルナンデスが、今シーズン終了後の退団を検討しているようだ。20日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。


 現在34歳のナチョは11歳でレアル・マドリードのカンテラに入団し、2011年4月にトップチームデビュー。現在に至るまで同クラブ一筋のキャリアを築いており、ここまで公式戦通算355試合に出場し16ゴール9アシストをマークしている。昨年夏には退団が噂されながらも、慣れ親しんだクラブとの契約を1年間延長。迎えた今シーズンはスタメン起用の機会こそ限られているものの、公式戦36試合に出場している。


 今夏に再び契約満了を迎えることから、去就に大きな注目が集まっているナチョ。直近では契約延長の可能性も報じられていたものの、既に今シーズン限りでのレアル・マドリード退団を決意しており、その旨をフロレンティーノ・ペレス会長をはじめとしたクラブ幹部に伝達したようだ。なお、クラブ側も同選手のこれまでの貢献を考慮し、本人の意向を尊重する意思を固めているという。


 また、この度『マルカ』が報じたところによると、ナチョ自身は新天地としてメジャーリーグ・サッカー(MLS)に興味を示しているとのこと。昨年夏に続きインテルが獲得を検討しているとの報道もあるが、選手自身は欧州以外での新たな挑戦を望んでいるようだ。サウジアラビア方面からの関心も囁かれているが、家族との生活面なども考慮し、MLS移籍が現時点での最も有力な選択肢であると報じられている。


 長年に渡ってチームを支え、数多くのタイトル獲得に貢献してきた“ワン・クラブマン”は、今夏に『サンティアゴ・ベルナベウ』に別れを告げるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。