2024明治安田J1リーグ第9節が21日に行われ、FC東京とFC町田ゼルビアが対戦した。


 首都を拠点にする2チームが、公式戦で初めて対決。2週連続で“東京ダービー”に臨んだFC東京は『味の素スタジアム』での今季初勝利がかかる一戦、町田は前節の敗北から仕切り直しを図る一戦となった。


 序盤から強度の高いバトルが繰り広げられるなか、14分に町田が得意のセットプレーで均衡を破る。左コーナーキックから仙頭啓矢がやまなりのボールを供給。ファーサイドのナ・サンホが右足ダイレクトボレーで合わせ、ゴール左下隅へと突き刺した。ナ・サンホは古巣相手に町田での初ゴールを記録した。


 FC東京は21分、バングーナガンデ佳史扶のシュートが相手DFドレシェヴィッチのハンドを誘ってPKを獲得する。キッカーを務めた小柏剛がゴール右下を狙うと、シュートは相手GK谷晃生にコースを読まれていたものの、谷の手に当たったボールはポストに弾かれてゴールに吸い込まれた。


 25分、すぐに町田が勝ち越しに成功する。自陣からドレシェヴィッチがロングフィードを供給し、望月ヘンリー海輝が抜け出す。ラインギリギリから折り返すと、ボックス中央でうまく相手DFの前に入り込んだオ・セフンが頭で合わせ、ゴールへ流し込んだ。


 再び追いかける展開となったFC東京は31分、仲川輝人のクロスが相手MF林幸多郎の手に当たり、再びVARによるPKの確認が行われる。しかし、林の手は不自然な位置になかったとして、FC東京にPKは与えられなかった。40分には俵積田晃太が左サイドを切り裂いてクロスを供給。小柏が頭で合わせたシュートは相手DFに当たると、ポストにも当たって得点には至らない。


 1点ビハインドで折り返したFC東京は62分にも俵積田が決定機を演出する。俵積田が左サイドからカットインし右足を振り抜くと、ボックス中央に飛び込んだ遠藤渓太が右足で合わせてコースを変える。しかし、シュートはクロスバーに嫌われた。


 その後も白熱した雰囲気のなかで一進一退の攻防が続いたが、町田が逃げ切りに成功して2−1で勝利した。次節は27日に行われ、FC東京は敵地でアルビレックス新潟と、町田は敵地でジュビロ磐田と対戦する。


【スコア】

FC東京 1−2 FC町田ゼルビア


【得点者】

0−1 14分 ナ・サンホ(町田)

1−1 21分 小柏剛(FC東京)

1−2 25分 オ・セフン(町田)



【ゴール動画】町田ナ・サンホ、古巣相手に鮮烈ボレーで先制弾!