アメリカサッカー連盟(USSF)とメキシコサッカー連盟(FMF)は29日、立候補を表明していたFIFA女子ワールドカップ2027の招致から撤退することを発表した。


 5月14日のFIFA総会で最終決定が行われるFIFA女子ワールドカップ2027の開催国。現在はアメリカとメキシコの共同開催、ベルギー、ドイツ、オランダ3カ国共同開催、ブラジルの単独開催の3候補に絞られていたが、投票を半月後に控えた29日にUSSFとFMFが招致から撤退すると発表した。


 また、2031年開催の女子ワールドカップ招致に注力することが、決断の理由である模様。来年に開催国が決定する予定の2031年大会は、まだ正式な立候補の受付が始まっていないものの、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長は開催誘致を明言しているため、両者はホスト国の座を争う強力なライバルとなりそうだ。


 なお、大手メディア『ESPN』はUSSFのシンディ・パーロー・コーン会長のコメントを掲載。「ワールドカップ大会の開催は大きな事業であり、準備に時間をかけることで、世界中に最大限の影響を与えることができる。選手、ファン、そしてすべての関係者に公平な経験を提供するという私たちのコミットメントを誇りに思う」と述べつつ、「招致をシフトすることで、2031年に記録的な女子ワールドカップを開催することが可能になり、国内だけでなく、世界中で女子サッカーの成長とレベルアップに貢献することができる」と招致撤退の理由を説明している。