セリエA第36節が12日に行われ、日本代表MF鎌田大地を擁する7位のラツィオは本拠地オリンピコでエンポリと対戦した。


 指揮官交代後、上昇気流の中にいるラツィオは、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場に望みを残している状況。対するエンポリは残留ラインギリギリの17位に位置しており、お互いに正念場を迎えている。


 ホームのラツィオは、イゴール・トゥドール監督が就任してから主力に定着した鎌田がリーグ戦7試合連続で先発出場。今回の一戦にも「3−4−2−1」のダブルボランチの一角としてスタメンに名を連ねた。


 前半はお互いに主導権を握る時間帯もあり、一進一退の攻防が続く展開に。徐々にエンポリに攻め込まれる場面が増えてきたが、ラツィオはGKクリストス・マンダスの好守でピンチを凌ぐと、アディショナルタイムの48分にCKからニアサイドに飛び込んだパトリックがネットを揺らし、先手を奪うことに成功した。


 鎌田は積極的にボールを引き出してリズムを作り、88分までプレー。周囲との連携でボックス内に侵入し、深い位置からのセンタリングや前線に顔を出してのラストパスなどで好機も演出。後半には前線でのパス交換からミドルシュートを放ち、ゴールに迫る場面も見られた。


 最終的には鎌田が下がった直後の89分に、途中出場のマティアス・ベシーノが加点し、勝負あり。ホームのラツィオが勝利を収め、暫定的ながら5位までの勝ち点を「1」とした。次節、ラツィオは19日にアウェイでインテルと、エンポリも敵地でウディネーゼと、それぞれ対戦する。


【スコア】

ラツィオ 2−0 エンポリ


【得点者】

1−0 45+3分 パトリック(ラツィオ)

2−0 89分 マティアス・ベシーノ(ラツィオ)