大宮アルディージャVENTUSは23日、DF鮫島彩が2023−24シーズン限りで現役を引退することを発表した。


 1987年6月16日生まれの鮫島は現在36歳。2006年に東京電力女子サッカー部マリーゼでキャリアを始めた後、ボストンブレイカーズ(アメリカ)、モンペリエ(フランス)、ベガルタ仙台レディース、INAC神戸レオネッサ、大宮アルディージャVENTUSでプレーした。また、2008年にデビューを飾ったなでしこジャパンでは、2011年の女子ワールドカップ優勝や2012年のロンドンオリンピック準優勝などを経験している。


 今シーズン限りでの現役引退を発表した鮫島は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。


「今シーズンをもちまして、引退することにしました。過去を振り返れば、震災によるチーム活動休止、アメリカリーグ移籍、アメリカリーグ廃止によるフランスリーグ移籍、W杯優勝、五輪銀メダル、怪我による無所属でのリハビリ期、etc…自分の思い描いていたサッカー人生からは、想像もつかない出来事の連続だった気がします。ですが、自分が想像していたよりも遥かに、学びの多い、素晴らしいサッカー人生を送ることができました。サッカーを始めてから28年間。あのときもし別の選択をしていれば、失点していなかったかも、怪我をしていなかったかも、もっと良い方向に向かっていたかも…そう思う瞬間はいくつもありますが、サッカーをやっていたからこそ見ることのできた景色や出会えた仲間、そして、これまでに出会ったファン・サポーターの皆さんの存在が、今までの私の選択が全て最高の選択だったことを証明してくれています。両親からもらった名前の通り、サッカーを通じてとても彩りのある時間を過ごすことができました。関わってくださったすべての方々に、心より感謝します。本当にありがとうございました! 最高に幸せなサッカー人生でした。5月25日(土)のリーグ最終戦、ぜひ最後まで熱い応援をよろしくお願いします!」