ドルトムントは14日、元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスが契約満了に伴い、今季限りで退団することを発表した。


 現在35歳のフンメルスはバイエルンの下部組織出身で、2007年1月にトップチーム昇格を果たした。その後は約1年半のレンタルを経て、2009年夏にドルトムントに完全移籍加入すると、センターバック(CB)の主軸としてブンデスリーガ制覇やDFBポカール優勝に大きく貢献。2016年夏にはバイエルンへ加入したが、3年後にドルトムントへ復帰し、現在に至るまで主力として活躍している。


 2023−24シーズンは公式戦通算40試合に出場し4ゴール1アシストをマークし、チャンピオンズリーグ(CL)では11年ぶりの決勝進出に貢献。同大会のベストイレブンに選出されるなど存在感を示した。


 現行契約が2024年6月末で満了を迎えるため、動向に注目が集まっていたが、14日にドルトムントが声明を発表。フロントのラース・リッケン氏、セバスティアン・ケール氏とフンメルスが今週会談した結果、契約を延長しないことになったとし、在籍13年間にわたるクラブへの貢献に感謝を示した。


 フンメルスは退団に際し、ドルトムントのクラブ公式サイトで次のようにコメントしている。


「親愛なるファンの皆さん、合計13年以上に及ぶ、私がドルトムントで過ごす時代が終わりを迎えます。長い間、ドルトムントでプレーできたこと、そして2008年1月から今日に至るまで、ドルトムントで13年に渡る旅に参加できたことは、私にとって大きな名誉であり、喜びでした。皆さんのようなサポーターのいるこのクラブは、とても特別なものであり、私にとっては特別以上の存在です」


「このクラブのために素晴らしい仕事をしてくれたドルトムントのすべてのスタッフ、そしてもちろん、ここで経験することができた数え切れないほどの素晴らしいコーチや素晴らしい選手たちにも感謝したいです。皆さんとできるだけ早くボルシグプラッツ(ドルトムント市中心部にある広場)で再会し、(優勝を)祝えることを祈っています。それまでは、遠くから、そして可能なら、時々スタジアムで君たちを応援することにします。(皆さんと別れることになり)寂しくなるよ」