自己最速の打球速度191.8キロ

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は27日(日本時間28日)、敵地でのブルージェイズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。花巻東高の先輩・菊池雄星と対戦し、第1打席は二ゴロ、第2打席は右前タイムリー、第3打席は空振り三振だった。

菊池は6回4失点で降板して2敗目。大谷の第4打席は二ゴロエラー、第5打席は左飛と5打数1安打1打点でドジャースの6連勝に貢献した。

大谷が2回の第2打席で右前へ放った強烈なヒットは、自己最速を更新する打球速度119.2マイル(191.8キロ)を記録。豪快なアッパースイングで弾き返された打球はあっという間に右翼手のグラブに収まり、角度が良ければ間違いなくライトスタンドまで届いていた。

前日26日の第1打席では敵地ファンの大ブーイングを浴びながらた7号ソロを放ったが、この日もメジャートップクラスのパワーを見せつけた。

MLBでの全対戦成績

対戦するたびに話題になる大谷翔平と菊池雄星。花巻東高時代に3年春のセンバツで準優勝、夏の甲子園でベスト4入りした左腕に憧れ、3学年下の大谷が同じ高校に進んだ逸話は有名だ。

今ではメジャーでの日本人同士対決もそれほど珍しさはなくなったが、同じ高校の先輩と後輩が選手として脂の乗り切った時期に対決するのは、もしかしたら最初で最後かもしれない。

それほど貴重な歴史的対決を我々はリアルタイムで観ているのだ。改めてMLBでの過去の全対戦成績を振り返ってみたい。

MLBでの大谷翔平vs菊池雄星

2019年の初対決で大谷が“洗礼アーチ”

メジャー初対決は2019年6月8日だった。エンゼルスの大谷がホームでマリナーズの菊池と対戦。第1打席は二塁内野安打、第2打席は一ゴロで迎えた4回無死の第3打席だった。

前を打つラステラ、トラウトの本塁打に続き、大谷は左中間に3者連続となる6号ソロ。メジャーに移籍したばかりの菊池にエンゼルス2年目・大谷からの痛烈な“洗礼”となった。

同年7月14日の2度目の対決は四球と空振り三振。さらに翌週、7月21日にはシアトルで3度目の対決が実現し、見逃し三振、二ゴロで迎えた第3打席で左中間二塁打を放った。1年目は7打数3安打、1本塁打、1打点、2三振だった。

2020年は対戦がなく、2021年6月5日に約2年ぶりの対戦。大谷は初回の第1打席で初球をいきなり中堅左に放り込む16号ソロを放った。第2打席は空振り三振だった。

同年7月17日には遊飛、見逃し三振、空振り三振と菊池に軍配。大谷は5打数無安打4三振といいところがなかったが、菊池も2本塁打を浴びて5回7失点で敗戦投手となっている。

通算打率.304、3本塁打

菊池がブルージェイズに移籍した2022年は2試合で直接対決があった。5月28日はアナハイムで遊ゴロ、空振り三振、中飛。8月26日はトロントで一ゴロ、二ゴロと菊池が封じ込んだ。

2023年4月9日にはアナハイムで対戦。第1打席は一ゴロだったが、3回1死一塁の第2打席では左中間へ3号2ランを放った。5回の先頭打者だった第3打席でも中前打を放ち、この回途中の菊池のノックアウトにつなげた。

ここまで両者の対決は通算23打数7安打の打率.304、3本塁打、5打点。これからもファンを魅了する熱い対決に期待したい。

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