◇ナ・リーグ ドジャース8―0ダイヤモンドバックス(2024年5月1日 フェニックス)

 ドジャースの山本由伸投手(25)が1日(日本時間2日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に今季7度目の先発登板。自己最長タイの6回を投げ、5安打、2四球を許して3者凡退は3回の1度だったがドジャース移籍後最速の97.2マイル(約156.4キロ)の直球を軸に無失点に抑えて今季3勝目を挙げた。これで3試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成し、最近6試合の防御率は1.64。通算でも防御率2.91と本来の安定感を見せた。タイガースの前田健太投手(36)、カブスの今永昇太投手(30)もこの日勝利しており、日本の先発投手の同日3勝は史上初となった。

 試合後の山本の一問一答は以下の通り。

――何がうまくいっている要因?

 「しっかり落ち着いて自分のピッチングができるようになっているので、それがいいピッチングになっていると思う」

――落ち着いて自分の投球ができているのは環境に慣れ始めているから?

 「試合の流れ、ピッチクロックだったり、そういったところの細かい部分の違いになれてきて、それが自分のピッチングにつながっているかなと思います」

――春季キャンプから成長したと思うところは?

 「特に大きく変わったところはないんですけど、いろんな部分に慣れてきているのかなと思います」

――今日スライダー投げましたか?

 「投げました」

――スライダーを配球に混ぜる決断は?

 「もともと特に変わったことではなく。ここまでは投げてなかったですけど、もともと使っていたので特に変わったことではないです」

――日本からこっちに来て適応するのに何を重んじている?

 「特に変わったことはやってないです。練習もそうですし、全てにおいて自分の大切にしていることをいつも通り過ごすことですね」

――2試合連続無失点だが、今日の投球の評価は?

 「いいボールも多かったですし、いい感覚が凄く明確になってきているかなと思います」

――4月は変化球の制球を課題に挙げていた。

 「変化球もストレートもすごくいい感覚のボールが増えていますし、その感覚が明確に、いい感覚がつかめてきている。このいい状態をキープしてもっともっと調子を上げていけたらと思います」

――打線が大量援護した。

 「もっともっと自分としては気持ちに余裕を持って投球ができたらもっとテンポよく、球数少なくいけたと思う。思い切って投げられました」

――9連戦は日本であまりないが、調整で大変だったことは?

 「遠征中はホテルになりますけど、それ以外はホームと変わらず練習時間もありますし、練習もしっかりできた。今日の登板につながったかなと思います」

――初回のピッチクロック違反は?

 「投球練習の最後に1球投げるのがちょっと遅かったみたいで。回が終わってから知りました」

――今日大谷が打線にいなかったが、気分的な違いは?

 「多少は。大谷さんが出ていない違和感はありましたけど、点もたくさん取っていただきました。大谷さんは僕が投げる時はいてほしいなと思います」

――中5日の登板が続いて、リカバリーで気をつけていることは?

 「球数も100球以内の投球が続いているので、今のところは何も問題ないです。しっかり練習もできているのでいいかなと思います」

――少しずつメカニックの差もなくなってきている?

 「いい投球が増えていますし、シーズン通してよくなったり、悪くなったりを繰り返しながら1年だいたいいくので、よりいい状態が長く続くように練習していけるようにしていけたらと思います」

――次のステップは7回投げること?

 「次のステップというよりは変わらず、試合に挑んでいけたらと思います」

――今日前田投手、今永投手も勝ったが、日本の投手からの刺激は?

 「凄くいいことかなと思います。分からないですけど(笑い)」

――ピッチクロックは感覚的に気になることは?

 「最初は意識してないつもりでも多少意識してたなというのはありました。今日のルールは本当に知りませんでした」

――今日のピッチクロック違反はイニングが終わって知った?

 「僕も球場のカウントが間違っていると最初は思ったんですけど、終わってから知りました」

――今永と頻繁に連絡取っていると言っていたが、今でも取っている?

 「変わらず、はい(笑い)」

――日本の先発投手が同日に3勝するのは初めて。

 「あっ、そうなんですか。へー、なるほど。凄いですね。日本のファンの方にとってはハッピーなことかなと思います」

――今日は低めより高めの割合が多かった

 「左バッターのインハイを狙って投げる投球もありましたね」

――大谷が出なかったことは言われたか?

 「いや、特に。僕の試合はあまり打ってないので(笑い)これから頑張ります(笑い)」