◇パ・リーグ オリックス1ー4楽天(2024年5月8日 秋田)

 オリックス・中嶋監督の就任4年目で初の「凱旋試合」は苦い結果に終わった。チーム8年ぶりの秋田遠征に開幕投手の宮城を先発させたが、悪天候もあってまさかの乱調。今季最短の4回9安打3失点でKOされ、完敗を喫した。

 「(宮城は)いい投球が続いていたので、どこかで波が来るとは思いましたけど。(秋田のファンに)本当、勝ちを見てほしかったんですけど、できなかったことが残念」

 試合開始時は気温9度。5月とは思えぬ寒さの中、沖縄出身の左腕が苦しんだ。1―0の2回に3安打と失策で追いつかれ、3回には2年ぶりの押し出し四球で勝ち越しを許した。4回にもゴンザレスの適時失策で失点。通算78登板目で初の地方球場だったが、洗礼を浴びる形となった。

 「天気予報も見ながらいろいろやりましたけど。実力不足です」

 リーグワーストタイの4敗目ながら、防御率は2位の1・49。この悔しさを晴らす機会はいくらでもある。(山添 晴治)