阪神の大山悠輔内野手(29)が14日、打撃復活へ向けてシート打撃に取り組んだ。高橋と対戦し、安打性の鋭い打球を2本放った。12日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(鳴尾浜)では「4番・一塁」で先発出場。降格後初安打をマークするなど、状態は上向きつつある。

 以下、和田2軍監督との一問一答。

 ―今日のシート打撃は実戦が空く投手がいるからか

 「空くピッチャーがいるというより、空いたピッチャーがいるっていうのと。明後日ね、投げるピッチャーもいるし、その準備というか投げられるピッチャーと投げられないピッチャーの偏りも出てくるので、こういうことで補っていかないといけない中で、バッターも打ちたい選手いっぱいいたんでね、打たしたい選手がね。まあまあ、ちょうどよかった」

 ―大山は実戦形式の中で結果を残した

 「ヒットを打つ、打たんじゃなくてね、やっぱり自分のスイングができるか、タイミングが取れるかっていうところがね。そして、それを捉えられるかっていうところで。どうしても味方同士だからね、厳しいところにはこないけど。それでもしっかり芯をとらえた打球は少しずつ多くなってきてるかなと。あとはね、今日もそれ終わってからロングティーとかやってるしね。体はある程度疲れもあるだろうけど、やっぱりこう、大山自身の意識の中でね、このままじゃいかんっていうのは、もうほんとに、こっちに来てから、すごく気持ちが出てるしね。1日でも早くっていうよりも、しっかりともう1回つくり直してってというか、立て直して。貢献できる状態になってもう1回、1軍に呼んでもらうというそういう思いが練習の時から、すごく感じるよね」

 ―体のキレが足りないと言っていた

 「昨日そう言って、今日、キレが出ましたっていう、そんな簡単なもんじゃないんでね。これはもう徐々に。急にじゃないんでね。やっぱりこれだけ練習やってくるとね、疲れも出るやろうし。また、この暑さもあるからね。体力的には大変かもしれないけど。やっぱり、キレというところを取り戻すには、ある程度追い込みながら。かつ、この3日間は打ち込みで。明日、明後日の徳島も残すけど。その後の週明けぐらいから、もうほんとに、実戦モードっていうかね。そういうような態勢に入ってくんじゃないかな。本人もやっぱりそういう気持ちでいると思うし。そこらへんで、がんっと上がってくればね、いいんじゃないかな」

 ―豊田は1軍で結果を残した

 「初回、びっくりしたけどな。緊張していたからそういうこともあるんだけど、場慣れしたら解消すると思うし。場慣れするには結果を出さないと打席には立てないわけだから、そういう意味では昨日結果を出して、こっちのスタッフもみんな喜んでいるし。鳴尾浜組というか、ヒロシに続けという選手がいっぱいいるし、やっぱりああやって結果を出すことでこっちの刺激にもなる。昨日の2本だけで満足せずに。そういう場面で使ってもらえるか分からない中で本当に一打席一打席を大事にして、結果を残すべく頑張ってほしいね」