◇全日本大学野球選手権大会第5日 準決勝 早大4―3東日本国際大(2024年6月15日 神宮)

 早大が今大会2度目のタイブレークの末、東日本国際大を下して決勝に進出した。

 「全国から選手権を獲りにきているので、厳しい試合になるのは当然です。伊藤は悪いなりに頑張ってくれたし、救援陣も点を取られないと思って出しています」

 小宮山悟監督はフーッと息を吐いて激戦を振り返った。2点を先制された6回に吉納翼(4年=東邦)が右翼席に逆転の3ラン。タイブレークの10回も決勝犠飛を放って全打点を叩きだした。「投手が(藤井に)代わって、3勝している鉄腕が出てきたなと。ここで決めてやると思って打席に入りました」と笑顔で話した。

 決勝の相手は東都の王者青学大。「しびれる試合をしたい」と指揮官が言えば、吉納も「任せてください。ここまできたら気持ちです」と右手で胸を叩き、9年ぶり6度目の日本一を誓っていた。