◇交流戦 巨人2―0日本ハム(2024年6月15日 エスコンF)

 巨人の来日2年目左腕、フォスター・グリフィン投手(28=米国)が15日の日本ハム戦(エスコンF)で今季5度目の先発登板。来日初完封こそ「あと1人」のところで逃したものの、8回2/3を5安打無失点に抑えて開幕2戦目以来77日ぶりとなる今季2勝目(2敗)をマークした。

 過去4試合は大城卓とのバッテリーだったが、今季初めて岸田とのコンビでマウンドへ。

 すると、初回を12球で3者凡退。1番・万波、2番・松本剛を2者連続で3球三振に打ち取るなど順調なスタートを切った。

 2回も田宮、レイエスを2者連続三振に斬って取るなど2回まで4奪三振の完全投球。3回は先頭・郡司を打ち取った三塁線へのボテボテのゴロが投前内野安打となって初めての走者を塁に出したが、後続を打ち取って二塁を踏ませなかった。

 4回も松本剛、水谷を連続三振に仕留めるなど3者凡退。0―0のまま迎えた5回は先頭の5番・田宮に左翼線へ二塁打され、初めて二塁進塁を許した。だが、後続3人を抑えて田宮を二塁に釘付け。63球と球数も少なく散発2安打7奪三振で5回を終えた。

 6回は2死から松本剛に左翼線二塁打されたが、ここまで交流戦全15試合で安打している水谷を左飛に打ち取ってこの回も無失点。

 7回と8回も3者凡退に打ち取ると、0―0のまま迎えた9回に主砲・岡本和が14試合ぶりとなる11号2ランを放ち、ついに待望の先制点が入った。

 その裏、グリフィンは1死から松本剛に安打され、2死一、二塁としたところで降板。来日初完封は逃したものの、2番手左腕・バルドナードが締めくくって77日ぶりの白星を手にした。

 投球内容は8回2/3で打者31人に対して113球を投げ、5安打無失点。9三振を奪い、四死球なし、直球の最速は150キロだった。

 グリフィンは今季初登板初先発だった3月30日の阪神戦(東京D)で7回途中6安打無失点と好投し、来日7勝目となる今季初勝利をマーク。だが、4月6日のDeNA戦(東京D)を4回3安打2失点(自責1)で降板すると、2日後の同8日に右腹直筋筋損傷で出場選手登録抹消となった。

 4月29日に再登録され、同日のヤクルト戦(東京D)で先発登板したが、4回11安打8失点KO。翌30日に再び登録抹消となった。

 2軍調整を経て6月8日に1軍復帰し、同日のオリックス戦(東京D)に先発登板。だが、初回に先制を許すと5回8安打3失点で降板して今季2敗目を喫していた。