卓球の「WTTコンテンダー 太原」は23日、女子シングルスの1回戦が行われ、世界ランキング13位の平野美宇(木下グループ)はウォン・シンルー(シンガポール)と対戦。3−0で勝利し、2回戦進出を決めた。

■サウジスマッシュでは東京五輪金に敗戦

「サウジスマッシュ」ではベスト16で陳夢(中国)に敗れた平野。夏のパリ五輪に向けても、弾みをつけたいなか1回戦を迎えた。

第1ゲーム、平野がポイントを連取されるが的確なレシーブで逆転。その後再びリードを許すが、ロングサービスやバックからのフォアなど相手の動きを見ての冷静さが光る。終盤に相手の時間帯を作られ9−9となるが、サービス2本を自分のものにし、11−9で先手をとる。

第2ゲームは互角の入りのなか、平野は粘りのラリーからのバックで要所のポイントを奪う。サービスからの展開で中盤以降に抜け出した平野が、11−7で王手をかける。

迎えた第3ゲームもコースを打ち分ける平野の攻めが冴え、2−2からサービスで奪ったポイントにはガッツポーズも見せる。7−4から相手がタイムアウトを取ったが、その後も平野の集中力は切れず。ラリーで試合を通して優位に立った平野が、最後は強烈なフォアスマッシュを決めて試合を決した。

パリ五輪では自身初のシングルス出場を控える平野。今後へ期待を抱かせる好スタートを切った。