17日午後11時14分ごろ、高知県宿毛市などで震度6弱の地震がありました。県内で震度6以上を観測したのは1919年以来初めてです。

17日午後11時15分ごろ・地震発生時の黒潮町

17日午後11時15分ごろ・高知市
「緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください」

田村優介アナ:
「今、緊急地震速報が鳴りましたが、大きく縦揺れのあとに横に揺れました。30秒ほどで揺れはおさまりつつあります」

17日午後11時14分ごろ、宿毛市と愛媛県愛南町で震度6弱を観測する強い地震がありました。マグニチュードは6.6と推定されます。

高知地方気象台によりますと、県内で震度6以上の揺れを観測したのは1919年以来初めてです。

18日午前0時過ぎ・高知県庁 災害対策本部
中川果歩記者:
「県の職員およそ20人が各市町村の情報を電話で集めてホワイトボードに書き入れたりして情報を集めています」

県職員:
「別添1で震度の情報、別添2で被害情報、まずこの2つで乗り切ります」


震度6弱を観測した宿毛市では、宿毛高校前の道路の街灯が倒れたり、駅東町の酒店では多くの酒の瓶が落ちて割れました。

なんかいリカー堀金虹介さん:
「もうどっから手をつけていいか。大体7.8割は倒れて割れてるんじゃないですかね」「初めてのここまでの地震だったんで」

Q揺れの長さは
「多分20~30秒ぐらいはあったと思うんですけどね。すぐにテレビをつけてみたら津波の心配はないというふうに報道されていたので、とりあえず落ち着こうと思って」

また宿毛市中央のバイクショップではバイクが横倒しになり商品は散乱。

避難途中の人:
Q揺れ怖かった?
「怖かったよー」
Q起きてました?
「起きちょった」
Qどんな感じ?
「こんなん、怖かった」
Q家の中のものは?
「棚のコップが倒れたね、全部」

18日朝になり、さらに被害の状況が明らかになってきました。

午前6時過ぎ・宿毛市
田村優介アナ:
「高知県宿毛市です。地震発生から7時間が経とうとしています。今いるのは宿毛市の中心街です。こちらはしょう油の醸造所なのですが、屋根の瓦が落ちて道路に散乱しています。また土も道路の半分ぐらいまで覆っています。この道路を通る車は慎重に通っている様子です。また上の方を見ますと、屋根の瓦全体が湾曲していて、1.2枚は今にも落ちてきそうな危険な状態が続いています。私たちは5時ごろ、宿毛入りしましたが、市内のあちらこちらで瓦が落ちている状況が見受けられました」

午前7時過ぎ・宿毛市
田村優介アナ:
「私の後ろにある住宅ですが、屋根の瓦が一部崩落してしまっています。一番上の瓦は途中まで下にずれ落ちているのが見て分かります。そして、この横断歩道を渡った向かい側の住宅なんですけれども、ご覧ください。ガラスが大きく割れてしまっています。ここだけじゃないんです。奥の2枚も大きく割れてしまっています。また玄関のサッシも手前にずれているのが分かります。大体15センチぐらいずれているでしょうか。幸いにも住民の方にケガはありませんでした。道路にはガラスが散ったままです」

午前9時ごろ・宿毛市
被害受けた酒店 仲間が片づけにー

仲間:
「ちょっとあ然としましたね、これが地震なのかと」
「地域の助け合いというか地元愛です」

午前10時半ごろ
「高知県宿毛市の上空です。屋根の瓦がはがれてそして中の土の部分が見えてきています」

午前11時半ごろ・宿毛市

田村優介アナ:
「酒のボトルやグラスが床に散乱しています。非常に危険な状態です。高知県宿毛市の中心街にあるバーホワイトハウスです。昨夜の地震で震度6弱を観測。あらゆるものが落下しました」

Qどんな揺れ?
国常章人さん:
「最初グラグラっと来たなと思ったら、そこからすごい揺れが来てお客さんと声をかえあいながら避難しました。津波が来なかったのですごい良かったです」