高知県内で教職員の不祥事が相次ぐ中、教育長が初めての記者懇談会を開催。「自分自身に対する情けなさも感じる」と謝罪しました。

県の長岡幹泰教育長は自身の発案で、きょう5月22日から月1回記者との懇談会を開催します。

県教委「初」の取り組みで県民に施策を説明する目的ですが、初回のきょうは相次ぐ不祥事への質問が続出。

教育長が学校長に対し不祥事防止の訓示を行ったわずか1か月後、未成年にみだらな行為をしたとして県立高校の50代の教師が先週逮捕されました。

県の長岡幹泰教育長:「なぜこのようなことがという困惑と大きな怒り、そして自分自身に対する情けなさも感じる。被害を受けられた方、関係者の皆さま、そして県民の皆さま方に対してまことに申し訳ないとお詫び申し上げます」

県内では2023年度教職員によるセクハラや飲酒運転など8件の懲戒処分があった他、今月も事務職員が公金流用で減給処分に。この5年で15人の逮捕者を出すなど公教育が破綻の危機にあるとの見解を示しました。

県の長岡幹泰教育長:「厳しい状況にあると、非常に県民の方々の本県教育界に対する信頼がゆらいでいるのは間違いない。県教育委員会としては各学校を回り、不祥事防止の意見交換を行い、注意の喚起、意識の向上、計画の実施、チェック等を確実に行って、不祥事をなくしていきたい」

県教委は2024年度から県立高校や小中学校に「不祥事防止委員会」を設置し、各学校の課題について有識者の意見も聞きながら、研修を行っていくことにしています。