解説【吉井庸二 気象予報士】

高知県にも梅雨の季節が近づいています。すでに梅雨前線が天気図には現れていて、5月21日(火)に沖縄、そして奄美地方は梅雨入りとなりました。平年よりも10日前後遅い梅雨入りとなりました。

今年の高知県の梅雨入りはいつ頃になるのか?まずは平年の梅雨の期間を見ていきましょう。

平年の梅雨入りは6月5日ごろ、そして梅雨明けは7月17日ごろとなっています。だいたい43日間が梅雨の期間となっているんですね。

今年はどうなるのか見通しはこちらです。正直、ピンポイントでいつとお伝えするのはなかなか難しいんですが、最新の1カ月予報をベースにみますと6月8日以降以降、雨の日が多くなりそうなんです。
平年よりは少し梅雨入りが遅れる可能性があるんですが、ただ降水量は平年よりも多くなる予想となっています。今年も大雨災害には注意が必要となりそうです。

特に皆さんの記憶に新しいのは去年の梅雨入りの時期かもしれません。去年は梅雨入り直後、6月2日に線状降水帯が発生し安芸市では1日降水量が300mmなど県内で記録的な大雨となりました。浸水被害や土砂崩れなども発生しました。
今年も平年より降水量は多い予想となっています。早めに対策をしてください。

そして来週、梅雨の走りとなる大雨の可能性が出てきました。雨と風の予想です。来週火曜日の雨と風邪の予想なんですが、渦をまいているのは台風。この台風によって梅雨前線が北上し高知県付近まで上がってくる予想となっています。
特にこの台風から湿った空気が流れ込み、梅雨前線刺激されますので大雨には注意をしてください。
まだこの台風の進路は定まっていませんので、こまめに最新の予報を確認するようにしてください。