現地時間4月12日(日本時間13日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは敵地フェデックス・フォーラムでメンフィス・グリズリーズと対戦し、123−120で勝利を収めた。

 この試合、レイカーズは勝つには勝ったが、不満の残る内容だった。相手はエースのジャ・モラントを筆頭に、13人もの選手が故障欠場。ラインナップには2WAY契約や10日間契約のプレーヤーばかりが並んでいた。本来ならば圧倒しなければならなかったが、ゲーム序盤から接戦が続き、第4クォーター残り1分を切ってレブロン・ジェームズが逆転レイアップを決めてそのまま逃げ切るという、薄氷の勝利だった。

 不甲斐ない内容に、八村塁も不満を隠さなかった。この試合で14得点、5リバウンドをマークした“日本の至宝”は、ゲーム後の会見でチームに警鐘を鳴らした。
 「今夜の彼ら(グリズリーズ)には、失うものが何もなかった。これはレイカーズ戦、彼らにとってはプレーオフゲームみたいなもので、ハードにプレーしていた。この試合は僕らにとって、間違いなく今季ワーストゲームのひとつだ。こんなこと起きてはならないよ。

 シーズンはもう終わりだけど、僕らはプレーオフに向けて何かを構築しようとしている。だから、チームとしてふざけている場合ではないんだ。接戦となってしまい、この試合は若手たちにプレーさせるはずだった(のにできなかった)。いい仕事ができたとは言えないね。でも勝ちは勝ち。それがNBAだ。けれど、この試合から対策しなければならない」

 レイカーズにとって、レギュラーシーズンの残り試合は14日に敵地で行なわれるニューオリンズ・ペリカンズ戦のみ。その後プレーイン・トーナメントで最大2試合を戦い、勝てばプレーオフに進出できるわけだが、その大舞台までに残されている試合は多くて3戦と、立て直しの時間はほとんどない。八村と同様に、レブロンやアンソニー・デイビスといった他の主力たちも危機感を募らせているのは間違いなく、早急に気を引き締めなおす必要がありそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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