現地時間4月29日(日本時間30日)、コロラド州デンバーのボール・アリーナでデンバー・ナゲッツとロサンゼルス・レイカーズによるプレーオフ1回戦の第5戦が行なわれた。

 第4戦でシリーズ初勝利を掴んだレイカーズは、ディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブス、八村塁、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、この試合に勝てば2回戦進出が決まるナゲッツは、ジャマール・マレー、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、マイケル・ポーターJr.、アーロン・ゴードン、ニコラ・ヨキッチと不動のメンバーでゲームに挑んだ。

 レイカーズは最初の攻撃で、オフェンシブ・リバウンドから八村が左45度から3ポイントを沈める。その後も八村はゴール下、3ポイントと積極的にショットを狙うが、ネットを揺らすことができず。レイカーズはデイビスが攻守で奮闘するも、残り1分半からナゲッツに10連続得点を許し、24−28で第1クォーターを終了。

 第2クォーター、レイカーズはラッセルのレイアップ、ジャクソン・ヘイズのフリースロー1本で1点差に。ナゲッツもポーターJr.とレジー・ジャクソンが連続で3ポイント決めるが、レイカーズは残り9分50秒のラッセルの3ポイントを皮切りに、レブロンの3ポイントプレー、デイビスの3連続得点と12−0のランで一気に逆転に成功する。

 残り4分7秒にはここまでシュート不発の八村がレブロンのパスを受け、ドライブからヨキッチ相手にレイアップをねじ込む。レイカーズは一時8点のリードを奪うも、終盤にマレーのジャンパー、残り4.2秒にゴードンに3ポイントを決められ、53−50で後半戦へ。
  後半、レイカーズは第1クォーターのスタートと同様に八村が3ポイントを決めると、その後もレイアップ、ダンクと点を重ねる。八村に続き、レイカーズはレブロンがこのクォーターで11得点と奮闘するが、デイビスは序盤に左肩を痛めて無得点。ナゲッツはヨキッチ、ポーターJr.の連続得点で一気に点差を縮め、残り3分19秒にヨキッチのレイアップで逆転する。

 79−81と2点ビハインドで迎えた第4クォーター、レイカーズはレブロンの3ポイント、残り8分33秒には八村が絶妙なカットからボースハンドダンクを叩き込んで同点に追いつく。しかし、慌てないナゲッツはヨキッチのレイアップ、さらにマレーのレブロン越しのダンクとレイアップで1歩抜け出す。

 残り2分10秒、レイカーズはリーブスの3ポイントで逆転したが、ナゲッツはヨキッチがオフェンシブ・リバウンドからレイアップで再逆転。次のオフェンスでレイカーズはレブロンがレイアップを決めるも、ナゲッツもゴードンのオフェンシブ・リバウンドからマレーの3ポイントで2点をリードする。

 レイカーズは残り26秒にレブロンのフリースローで同点に追いつくなど最後まで粘りを見せたものの、ナゲッツは残り4秒にマレーがリーブス越しにジャンパーをヒット。すでにタイムアウトを使い切っていたレイカーズはシュートまで持ち込むことができず、106−108で試合終了。第2戦と同様にマレーの決勝弾に沈み、シリーズ成績1勝4敗で敗退した。

 1回戦敗退のレイカーズはレブロンが30得点、9リバウンド、11アシスト、4スティール、デイビスが17得点、15リバウンド、4アシスト、リーブスが19得点、ラッセルが14得点、6アシスト。チーム全体でターンオーバーは8本に抑えたが、オフェンシブ・リバウンドからの得点で8ー15と差をつけられたほか、フリースロー成功率が66.7%(18/27)と今ひとつだったのも痛かった。

 八村は34分間の出場で15得点、5リバウンド、1アシスト、フィールドゴール成功率40.0%(6/15)、3ポイント成功率40.0%(2/5)、フリースロー成功率50.0%(1/2)。シリーズ初の2桁得点をマークしたが、勝利には届かなかった。

 4勝1敗でレイカーズを避けた王者ナゲッツは、1回戦でフェニックス・サンズをスウィープで下したミネソタ・ティンバーウルブズとカンファレンス準決勝で対戦する。

構成●ダンクシュート編集部

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